CADの仕事を始めよう。資格の種類と必要な知識まとめ

2020 年 06 月 26 日

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CADを使った仕事に就きたいけど何を目標にして何から始めればよいのか分からない、資格にもたくさんの種類があり、どれを取得すれば良いのか分からない・・など、CADの習得目標や取得資格について悩むこともありますよね。 この記事では、数多く存在するCADの資格から就職に有利なおすすめの資格を厳選してご紹介します。

目次

CADの資格とその特徴

CADを利用する職種が多く存在するように、CADの資格もそれに合わせてたくさんの種類が存在します。 2次元CADを利用する資格、3次元CADを利用する資格、機械製図や建築製図、図面をトレースするだけの資格から、設計の知識も必要とする資格まで、知識や利用するCADも異なるため、自分のレベルや目指す方向性に合わせて取得する資格を選ぶことが大切です。

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験は CAD の資格の中でも広く知られており、企業からの評価も高いとされる資格です。主催している 一般社団法人コンピュータ教育振興協会 の母体である 一般社団法人コンピュータソフトウェア協会 は、CADに限らず検定試験に特化した事業を行っています。

この資格は、次に紹介する「2次元CAD利用技術者」と「3次元CAD利用技術者」の2つに分かれています。

2次元CAD利用技術者試験

2次元CAD利用技術者試験は、CADシステムの基礎から製図の知識など実際にCADを利用するにあたり必要な基礎知識が問われます。資格は、基礎・2級・1級、1級ではトレース・機械・建築と分かれているため、初心者の方からすでにCADを利用する職に就いている方まで、技術レベルに合わせて受験が可能です。なお、1級は2級に合格していないと受験することはできません。 試験に利用できるソフトは AutoCAD、AutoCAD LT、Jw_cad ですが、会場や試験によっても異なるため、受験前にご確認ください。

認定団体一般社団法人コンピュータ教育振興協会
受験資格【基礎・2級】誰でも受験可能
【1級】2級資格保有者のみ
受験料【基礎】4,000円
【2級】5,500円
【1級】15,000円
試験日年2回 指定された日にちに実施
利用CADAutoCAD、AutoCAD LT、Jw_cad

3次元CAD利用技術者試験

3次元CAD利用技術者試験は、3次元CADで機械設計などを行う人を対象とし、建築設計やトレースを行う人は対象とされていません。 資格は、2級・準1級・1級で分けられており、3DCADに関する基礎的な知識から実技試験まで技術レベルに合わせて受験が可能です。

認定団体一般社団法人コンピュータ教育振興協会
受験資格【2級】誰でも受験可能
【準1級】2級資格保有者のみ(併願可能)
【1級】準1級資格保有者のみ(併願可能)
受験料【2級】7,000円
【準1級】10,000円
【1級】15,000円
試験日年2回 指定された日にちに実施
利用CADSOLIDWORKS、Inventor、CATIA V5 など

建築CAD検定試験

建築CAD検定試験は、建築図面の設計や製図に対する技量を測るための試験です。 資格は、4級・3級・2級・準1級と分かれており、それぞれ誰でも受験できる内容となっているため(※4級のみ制限あり)、技術レベルに合わせて挑戦できます。

試験の内容は、CADでの建築図面の作図スキルはもちろん、2級からは基礎的な建築知識も求められ、準1級では1級建築士の国家試験と同レベルの設計製図能力が求められます。建築分野のCADオペレーターを目指すのであれば、目標にしてもよいかもしれません。 なお、1級は試験方法や採点方法の環境が整備されていないために試験を行っていないようです。

認定団体一般社団法人 全国建築CAD連盟(AACL)
受験資格全ての級で誰でも受験可能。
ただし、4級のみ高校生(団体受験)向けとなっており、
一般で申し込むことはできません。
受験料【4級】3,100円
【3級・2級】10,300円
【準1級】14,400円
試験日4・10月の年2回。 指定された日曜日に実施
利用CADAutoCAD、AutoCAD LT、Jw_cad

Autodesk認定資格プログラム

Autodesk認定資格プログラムは、Autodesk社が認定する資格で、特定の専門知識を測るのではなくAutodesk社のCAD製品の利用スキルを測る試験が行われます。 資格には、初級者向けの「オートデスク認定ユーザー」(AutoCAD / Revit / Fusion360)・上級者向けの「オートデスク認定プロフェッショナル」「Autodesk Inventor プロフェッショナル」に分かれており、技術レベルに合わせて受験できます。 特にAutoCADは2次元汎用CADのデファクトスタンダードとなっているため、AutoCADが利用される業界への就職であれば持っていると有利でしょう。

認定団体Autodesk
受験資格【オートデスク認定】誰でも受験可能。
【オートデスク認定プロフェッショナル】
誰でも受験可能ですが、AutoCADを400時間程度利用しているユーザー推奨
【Autodesk Inventor プロフェッショナル試験】
誰でも受験可能ですが、AutoCAD Inventor を400時間程度利用しているユーザー推奨
受験料非公開
試験日いつでも受験可能。試験会場によって異なる
利用CADそれぞれの資格で定められている Autodesk社製品

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